読書感想①「幸せを科学する」(大石繁宏)
6月1日より某大学の図書館で様々な本を読む生活をしています。
ふらふらーっと館内を歩きながら気になる一冊をみつけては読むだけの生活。
ある日見つけたのがこの本です。
「幸せを科学するー心理学からわかったこと」
心理学者の大石繁宏さんが2009年に出している本。
幸せについて、これまでの科学的な研究を綺麗にまとめた、といった感じの内容になっています。
例えば、「幸せとお金」「幸せと病気」など、幸せと○○の関係をみるといった感じです。感覚的に納得できること(幸せを感じている人ほど長生きする…とか)が科学的実験で確認されていること、それに対する大石さんなりの考察がまとめられており、「なるほど~」「へぇ、そうなんだぁ」という面白い内容が詰まっています。
個人的にその中でも面白いな~と思ったのが、
国、文化によって傾向がことなること。アメリカと日本では幸せ、幸福感の定義や個人が感じる瞬間が異なる。例えば、日本人は周りに認められた時、承認されたときに幸福感を感じる、一方でアメリカ人は自分が何かを達成した時など自己実現した瞬間に幸福感を感じる傾向があるようです。そしてそれはアメリカという国家誕生の歴史や、アメリカンドリーム、他民族国家といったことと大いに関連していること。
すべてつながっているんですね。学校ではそれぞれを断片的に教えられましたし、自分の今この瞬間の生活と何が関係しているのか全くわからなかったですが、全部つながっていること、そのつながりをみると好奇心はどんどんつながっていくということが何となくわかってきました。
読書感想からは少し外れてしまいましたが、文化による価値観の違いを「幸せ、幸福感」を切り口に学んでみたい人にはお勧めです!!